すでに絶滅している世界最大のサメ、メガロドン。
メガロドンの大きさは17mにもなり、噛む力は11000kgでクジラも捕食する最強の海の生物でした。
そんなメガロドンが絶滅した原因は何なのか、絶滅時期はいつなのか調査しました。
メガロドンは実在した!化石も大きすぎる!
メガロドンの口の化石です。
人間がすっぽりと口に入れてしまうほどの大きさで、体長は17mと世界最大でした。
サメは軟骨魚類なので顎や歯しか化石になりません。
実物の体格等は想像上にはなりますが、とてつもなく大きいことはよく分かります。
大きなサメと言えばホオジロザメを思い浮かべることが多いですよね。
ホオジロザメの大きさは4m〜5m。
メガロドンはホオジロザメの3倍以上の大きさです。
現在の世界最大の魚、ジンベエザメも大きさは5〜10m。
ジンベエザメよりも倍近く大きかったということになります。
左がメガロドンの歯の化石で右がホオジロザメの歯。
比べてみるとどれほど大きかったかよく分かりますね。
この大きな歯で、イルカやアザラシ、クジラ、サメを捕食していました。
メガロドンは顎の力も最強で、地球の歴史上で噛む力が1番強かったとされています。
大きな顎を持つティラノサウルスの噛む力は6000kgなのに対して、
メガロドンは11000kgもあったのだとか。
ちなみにホオジロザメは1900kg、ナイルワニは2300kgと、
現代の生き物では全く太刀打ちできそうにない強さです。
メガロドンの武器はその大きさと歯と顎の力で、食物連鎖の頂点に君臨していました。
メガロドンの絶滅時期は350万年前
そんな海の最強生物であったメガロドンが生息していたのは2300万年前からで、絶滅したのは360〜350万年前。
丁度地球が氷河期に入った頃に絶滅しました。
しかし、メガロドンが絶滅した原因は単に氷河期に入ったからというわけではないようです。
メガロドンの絶滅の原因3選
メガロドンが絶滅した理由は複合的な原因にあり、単純に氷河期に入ったからというわけではありません。
詳しく見ていきましょう。
メガロドンが絶滅した原因その1:氷河期による餌不足
地球が氷河期に入ると、変温動物である魚の多くは南の温かい海へと避難しました。
対してメガロドンの餌であるアザラシやクジラは哺乳類で脂肪が厚く体温を保てるため、同じ海域に留まっていました。
メガロドンも魚類で寒さには弱いのですが、餌のために同じ海域に留まりました。
単に寒さが理由で絶滅することはなかったのです。
普通のサメは魚と同じように変温動物で周りの水温によって体温が決まり約15度ですが、
メガロドンの体温は約27度だったことが分かっています。
周りの水温によってある程度体温が決まり変動するものの、水温より高い体温を保つことができたようです。
しかし寒くなったことで体温を保つためにより多くのエネルギー(餌)が必要になりました。
通常より多くの餌が必要になり、クジラを多く食べたメガロドンですが、
その影響でクジラの数が減少し、餌不足に陥ってしまいました。
メガロドンが絶滅した原因その2:ホオジロザメ
ホオジロザメが生息域を広げたのは600〜400万年前と言われています。
ホオジロザメもメガロドンと同じく体温を高く保つことができた魚類で、北の寒い海に留まり
メガロドンと同様クジラを捕食していました。
ただでさえ少なくなった餌をホオジロザメと取り合うことになってしまい、
更に餌が不足する事態となってしまいました。
メガロドンが絶滅した原因その3:体が大きすぎた
大きな体はメガロドンの武器でもありましたが、弱点にもなってしまいました。
大きな体を維持するためにはより多くの餌が必要です。
一方小さいホオジロザメは少ない餌でも体を維持することができました。
同じ餌を奪いあった結果、体格で逆に不利になって絶滅していってしまいました。
まとめ
今回は世界最強、最大のサメ、メガロドンが絶滅した理由を調査しました。
メガロドンが絶滅した理由は
・氷河期により餌不足になったこと
・ホオジロザメと同じ餌を奪い合ったこと
・体格が大きく燃費が悪いため、餌不足に耐えられなかった
ということになります。
ただ強く大きいだけでは生き残れなかったというのは不思議ですね。
現代にメガロドンが生きていたらどんな生態系になっているのでしょうか?
ワクワクするような、恐ろしいような、少し見てみたい気持ちになりますね。
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